Palmlink V90 Stand Connector
PalmV/WorkPadC3でモデムを使おう
[1999.6.19 SANAI]
改造は自己責任で！
D-SUB9Pinのコネクタで接続するPalmlinkV90はモデムケーブルさえあればPalmデバイスを接続することができます。しかしPalmV用のモデムケーブルは市販されていない（99/06時点）ので、PalmV TravelKitのケーブルにD-SUB 9pinクロス変換を付けることにより、何とか市販のアクセサリだけで両者を接続できます。でももっとCOOL!にという要望（だれから？）があったので、今回コネクタを製作してみました。
コンセプト
- ケーブルレス
- 公衆電話での使い勝手向上のため、手持ちでなくクレイドルのようなスタンド型
- モデム本体は改造しない
材料
- PalmlinkV90：MORIさんより購入
- THE BRIDGE ：dearyokoさん提供
- RS232Cコネクタ：D-SUB 9Pin
- スチロール樹脂3mm角棒：田宮模型 ITEM70054
- エポキシ系接着剤、エポキシ粘土
方法
THE BRIDGEのPalmV対応改造
(1)THE BRIDGEの圧入ピンを(-)精密ドライバーで引っかけて抜き、樹脂部と基板部に
分解する。
(2)スチロール樹脂角棒先端5.5mmを1.9mm×3mmに削り、全長30mmにカットする。
２本用意。
(3)PalmVコネクタ穴にに角棒を差し込んでTHE BRIDGE樹脂部とエポキシ系接着剤で
接着する。接着面はヤスリやカッターナイフで予め荒らして強度を上げること。
(4)基板接点を(-)精密ドライバーで引っかけて持ち上げる。
(5)コネクタ先端黒い樹脂部を斜めにカットし、PalmVコネクタとの干渉を避ける
(6)再組立し、角棒と接点が同一面になるように接点高さを微調整する。
(7)接着剤が固まったら、PalmlinkV90付属のPalmIII用モデムケーブル経由で通信が
可能なことを確認する。
D-SUB 9Pinコネクタの接続調査、及びTHE BRIDGEとの接続
(1)PalmlinkV90付属のPalmIII用モデムケーブルの接続をテスターで調べる（下表参照）。
| PalmV | 1 | 3 | 4 | 5 | 6 | 10 |
| D-SUB9pin | 4 | 2 | 7 | 3 | 8 | 5 |
| Signal | DTR | RD | RTS | TD | CTS | GND |
(2)D-SUB 9Pinコネクタ（今回使用したのはシリアルマウス用と思われる樹脂
で固められたケーブル付きタイプ）を分解し、(1)で調べた通りにTHE BRIDGE
接点裏側の端子と半田付けする。
(3)通信出来ることを確認する。
コネクタとTHE BRIDGEの固定
(1)エポキシ系接着剤でD-SUB 9Pinコネクタをコネクタケースに固定する。THE BRIDGE
の半田付け部分もエポキシ系接着剤で覆うように固める。
(2)接着剤が固まったらエポキシ粘土を適量練り、D-SUB 9PinコネクタとTHE BRIDGEを
角度を付けながら固定する。
(3)エポキシ粘土が固まったら形をカッターナイフで整えて、完成！
モデム、ネットワークの設定はいろいろな方がレポートされていますのでここでは省略します。
見た目は不安定ですが、エポキシ粘土で固定してあるので液晶画面をタップしても安定してます。
失敗編
THE BRIDGE接点裏側の端子半田付けでPalmV２番ピンから+4Vをモデムに供給してみました。
- モデムの電源を入れたとたんに電圧3.7V＝０％表示。
- それでも無理をして通信にトライしたところダイアルを始めたところで、PalmVの電源が落ちた(^_^;)
消費電流は計っていませんが、PalmV内蔵のリチウム電池では本体とモデムの電源供給は無理のようです。
